写真で光あそび

  ヘアについて

トップライトの項において「天使の輪」的なハイライトについて見てきましたが

ここでは、真上からの光ではなく、高さは斜め45度あたりから降り注ぐようにしつつテスト。

まずはソフトボックスにてテスト。

(被写体斜め45度の位置にストロボを配置)

 

髪の印象は、しっとりとしたものになった。

 

逆サイドのヘアは光があたらず

一様に黒となり、ディテールがないため

ここを改善するには

別のライトを検討する必要がある。

 

ここでは

ソフトボックスがヘアへ与える印象は「しっとり」ということがわかった。

  アンブレラ/正面ぎみ

トランスルーセント

ホワイト

シルバー

この3つの中では、一番やわらかい光とされるトランスルーセントが

ヘアへの印象としても一番「しっとり」としたものになった。

 

同じアンブレラでも大きく異なる結果になった。

トランスルーセント:よりナチュラルに艶感をともなってディテールを感じさせてくれた。

ホワイト:ライティングしました感が若干感じ始める上で、立体感が出てきた。

シルバー:アンブレラにおける反射の際、拡散の少なく直射性が強くなることで

     モデルからの反射もキラリとしたグラマラスな印象になった。

 

また、共通して言えるのは、ほぼ正面からの照射ということで、ヘアからの反射面積(ディテールを感じさせる部分)も多いものになった。

 

ヘアは良いが、正面からの光は平面的な写りとなり顔が大きく見える、というデメリットもあるのかもしれない。

  アンブレラ/45度

トランスルーセント

ホワイト

シルバー

角度がついた事で、被写体からのメインの反射光はレンズに向かわず、結果、ヘア全体のひかり感、きらめき感は減った。

そのため、正面からの時は、各アンブレラ固有の直射光の状態が、結果の違いに繋がっていたのだが

角度がついた今回のテストでは、ヘアからの拡散成分の光を見ている結果となり、どのタイプでも変化が少なくなった。

 

ソフトボックスと比較すると、いずれもしっとりではなく、生っぽい艶感がある。

  アンブレラ/半逆光

トランスルーセント

ホワイト

シルバー

アンブレラでリムライトというのは一般的ではないかもしれないが、流れでテストしてみた。いずれもあまり変化がなかった。

もうすこしきらめきをだせるほど逆光気味に回り込む事で、それぞれに変化が出始めたかもしれない。

  ストロボ直/半逆光

ストロボ直(頭の上側をねらう)

ストロボ直(頭の下側をねらう)

グリッド装着(頭の上側をねらう)

逆めの光は、ストロボヘッド、頭、レンズが等しい入射角・反射角で結べるため、直射感のあるキラめきある写りとなる。

部屋が狭い事もあり、光が広がりきらず頭の一部にしかリムライトが入っていないが、上下全体に入れたい場合は、より離れればよいと思われる。

またこの手の表現の際は、ストロボ直だと逆に光が広がりすぎるのでグリッドなどをつけるが

この狭い部屋でグリッドをつけると、頭の一部にしか光が入らなかった。