写真で光あそび

  天井紗幕について

天井紗幕:4m×4m / スタジオ奥行き:5.5m 幅:5m 高さ3.5m(ストロボは傘バンさせてから紗幕への透過)

  ヘッド4灯 発光

狭い白ホリスタジオだった事もあり、光がまわり

光量的には天井紗幕だけで、写真として成立してしまうほどの結果に。

 

これだけ回り込めばグループショットなどのベースの光をつくるのにも向いていると思ったが

今回、センチュリースタンドで紗幕のフレームを持ち上げていたので

この写真をすこしワイドにすると、いろいろバレてきてしまい

縦位置でこのように撮影するのが限界。

スタンドではなく、バトンに紗幕をつり下げることができるスタジオであれば

そういった意味で余裕はでてくるが

他にもバック飛ばしをすることなどを考えると

全身の横位置によるグループショットは横幅5mのスタジオでは広さ的に無理だと思った。

 

 

次に背景に注目すると

RGB95%の白となり、それなりの白になった。

 

ここまで白があれば、現像時に明るさを上げて真っ白にできるのでは、、

ついては、バック飛ばしはいらないのでは、、

とよぎったので試してみると…

1.5段は上げないと白くならなかった。

1.5段上げると左の写真のように、人物がおかしな事になってしまう。

(一般論として、同じ一段であっても、中間調は変化が大きく

 明るさの上限、暗さの下限あたりは明るさの変化が小さい)

 

背景と人物を分けて調整する必要がでてくる。

 

天井紗幕だけでRGB95%の白が出せていたとしても

現場で背景の白を、より白に近づけたい場合はバック飛ばしが必要。

  天井紗幕の高さ違い

  天井紗幕/高さ違い

天井紗幕という大きな面光源を、人物に近づけたらどのような変化があるかテストしてみた。

天井紗幕(頭上1.5mほど)

天井紗幕(頭上0.5mほど)

近づけた方が、人物に対して相対的に面光源が大きくなった事で、よりやわらかい光となったが

そもそも大きな面光源のため、あまり変化はないとも言える。

  ヘッド4灯発光 vs ヘッド2灯発光(カメラ側)

次に、発光するストロボ灯数を変えたら、どのように変化するかテストしてみた。

天井紗幕(ヘッド4灯発光)

天井紗幕(ヘッド2灯発光/カメラ側=手前側)

背景への影響が大きく、人物への影響はほどんどない結果となった。

  天井紗幕ヘッド2灯発光(カメラ側)+ メイン(バウンス板にバウンスさせた光)

次に、天井紗幕(ヘッド2灯)に、メインライトとして人物斜め45度あたりにバウンス板を置き、そこへバウンスさせた光を追加。

天井紗幕(ヘッド2灯発光)のみ

天井紗幕(ヘッド2灯発光)+ メイン

メインのライトが入る事で、人物に光がしっかりと入り健全な感じになった。

 

そして手前からのメインライトは、背景にも影響し、結果、天井紗幕4灯ほのどの明るさになった。

今回のメインライトと天井紗幕でライティングをした場合、

背景の明るさに関しては以下の3パターンがあるかと思う。

このくらいにしたければ、天井紗幕は手前の2灯が良く、

もう少し明るく、となれば天井紗幕4灯を検討し、

もっと明るくして飛ばしたい、となればバック飛ばしをする。

  天井紗幕ヘッド2灯+メイン に フロント紗幕を追加してみる

天井紗幕(ヘッド2灯発光)+ メイン

天井紗幕(ヘッド2灯発光)+ メイン + フロント紗幕

フロント紗幕は、正面からの光となるため平面・二次元的な印象に繋がる。

結果、顔が大きく見えたり、特に女性は胸が平坦に見えたりしてしまっている。